航海日誌 2004.05.29〜30 海上保安庁観閲式


今年の海上保安庁観閲式・総合訓練は何と29・30の両日参加!
HPから申し込んだ1日目は3人分だったんですが、みんなにフラレてしまい、寂しく一人で参加、昨年付き合ってくれた友人宅にとまって、2日目は一昨年付き合ってくれた方と参加してきました。
雨の確率70%だとかいうので、カッパの用意をして上京したにも拘らず2日間とも快晴。いや、別に土砂降りを期待していたわけじゃないんだけれども? 本当に必要だったのは帽子と日焼け止めだったのね。両方用意してなくてひっどい事になりました(遠い目)。
1日目の乗船受付30分前の列の長さです。
「つがる」に並んでいた人たちですが、ヘリ格納庫の大きさと比べると、どのくらい並んでいるか想像できるかと思います。





      
今回は1日目は「おおすみ」、2日目は「やしま」に乗りました。
今年の観閲船隊は「やしま」「つがる」「おおすみ」で、一昨年「つがる」に乗船したので、この3隻制覇したことになります♪
ただ「やしま」は国土交通省副大臣とかが乗るので、やはり警備上色々とロープ張られたり、場所取りの関係で面倒くさかったです。(でも生長官ですよ!見ました!)
PLH22「やしま」
ヘリコプター2機搭載型
所属:第3管区横浜海上保安部




PLH02「つがる」
所属:第1管区函館海上保安部





PLH03「おおすみ」
所属:第10管区鹿児島海上保安部



  
   
観閲式のパンフレットですが、日本語版のほかに英語版もあったんですね。

2日目に乗った「やしま」で、偶然後ろに座った人たちがパンフレットを見ながら「これ英語で書かれてる」と話しているのを聞いて、日本語版は前日にももらっていたので、自分がその日もらった日本語版のパンフレットと交換してもらったんです。
ラッキー!




   
「帽振れ」 ”やしま”にだけするんだ…。 
  
  


    
  
今回は3度目なので、いままで撮らなかったような所も撮ってみました。タグボートが「つがる」を引っ張ってるところとか(笑)

岸壁の「海王丸」はみんなバシャバシャ写真に撮ってましたね。
あと、今年は横浜日本丸メモリアルパークにおいて大型スクリーンによる実況中継をするというので、撮影ヘリも飛んでました。
     
   





    
訓練海域に近づいた頃、訓練があると知らない船がけっこういて、巡視艇に追い出されてました。

大きさが違いますが、牛と牧羊犬…(笑)

なかなか動かないのもいて、「(船の名前)、聞えてますか〜?」何て言われてたり。

この時私の頭の中で、若手お笑いのネタ「どけどけ〜どけどけ〜、邪魔だ邪魔だ、どけどけ〜」というがまわってました。





  
  
◆観閲式(関係官庁及び海上保安期間船舶のパレード)
     
左:29日おおすみより   右:30日やしまより    (同じだって…)






   
 <総合訓練>
  ※以下の訓練内容については当日のパンフレットを参照してます※
   
◆放水展示訓練
   ●消防船ひりゅうの放水を先頭に、消防庁消防艇を含む5隻の船艇が連携し、着色放水を行います。

     訓練参加船艇
       市川消防局「ちどり」    /    川崎市消防局「第六川崎丸」
       PC22「はまぐも」      /    PC51「よど」            /     FL01「ひりゅう」
  
 30日「やしま」より
     
   
     
◆ヘリコプター編隊飛行訓練
 
 
 
●6機のヘリコプターが編隊を組み、カラースモークを放出しながら、観閲船隊の右後方から接近し、展開します。





訓練参加機
    MH「らいちょう2号」

  (MH412編隊):青スモーク
    MH907「るりかけす」
    MH908「はまちどり」

  (MH212編隊):赤スモーク
    MH540「きんこう」
    MH564「ユーカラ」

    MH806「わかわし2号」





       上段:30日
        中段:30日
        下段:30日



 ◆人命救助訓練
    
 
(人命救助訓練の部)


●爆発事故が発生したタンカー(想定船)船上の負傷者及び海上の漂流者をヘリコプターが救助する訓練です。



●ヘリの吹き下ろし風を火災船や漂流者に当てないよう、高々度から特殊救難隊員が降下し、負傷者を吊り上げ救助、巡視船へ収容します。高い技術と訓練の積み重ねが必要な救助方法です。



●潜水士がヘリコプターから海面に飛び込んで漂流者を確保し、ヘリコプターで吊り上げ救助、陸上の医療機関へ搬送します。



訓練参加船艇等
   PLH08「えちご」
   MH904「らいちょう2号」
   MH686「うみたか」
   MH806「わかわし2号」




(海上防災訓練の部)


●タンカー(想定船)が再度、爆発炎上、油が流出したという想定で訓練を行います。



●まず、消防庁と連携し、5隻の消防船艇等で消火活動を行います。



●続いて機動防除隊指導のもと大型油回収装置により浮流油を回収するとともに油処理剤を散布します。




訓練参加船艇等
   FL01「ひりゅう」
   PC51「よど」
   PC22「はまぐも」
   横浜市消防局「よこはま」
   千葉市消防局「まつかぜ」

   MH540きんこう

   PL05「はかた」
   PM89「たかとり」


  
  
  
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           はかた:Vスイープ

           たかとり:白石式アウトリガー回収装置

           よど:油処理剤散布 
*印:30日 
   
   
◆射撃展示・連携運動訓練
      
      
      
●巡視船3隻が観閲船隊の右前方から横隊で高速接近し、隊形を縦隊に変換、反転し観閲船隊を追い抜きながら空砲射撃を展示します。また、巡視船の船隊運動に合わせて護衛艦が接近し、巡視船とともに離脱します。

   訓練参加船艇
     PM23「おいらせ」
     PS202「ほたか」
     PS12「こうや」
     護衛艦あさぎり
    
     
    
◆密輸容疑船捕捉訓練
    
●逃走する密輸容疑船(巡視艇はまかぜ、巡視艇しおかぜ)に対し、巡視船艇が警察艇及び税関艇と連携して捕捉船隊を編成し、停船命令を実施します。また複合型機付ゴムボートの編隊が航行規制を行います。


●追跡中の巡視艇及びヘリコプターが警告弾を発射して容疑船の停船処置を行います。


●容疑船が自動小銃を発砲したことから、巡視艇が正当防衛射撃を行います。


●容疑船に巡視艇が強行接舷し、海上保安官が移乗、犯人を制圧、逮捕します。



   訓練参加船艇等
     PC18「はるなみ」
     CL115「いまかぜ」
     千葉県警「ぼうそう」
     横浜税関「つばさ」
     MH904「らいちょう2号」
     CL50「はまかぜ」
  

     PC210「かわぎり」
     CL38「しゃちかぜ」
     神奈川県警「しょうなん」
     東京税関「あさま」
     MH905「くまたか2号」
     CL48「しおかぜ」
  
  
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  *印:30日
   
     
   
◆大量破壊兵器輸送船制圧・検挙訓練

●逃走する大量破壊兵器輸送船(設票船ほくと)に対し、巡視船艇により捕捉船隊を編成し、停船命令を実施します。また航空機から発炎筒を投下し、進路規制を行います。


●停船した輸送船に巡視船艇が接舷し、海上保安官が移乗、船内を制圧します。


●防護服を着用した海上保安官が大量破壊兵器関連物資を確認・確保します。



     訓練参加船艇等
         PLH31「しきしま」
         PM23「おいらせ」
         PS202「ほたか」
         PS12「こうや」
         PC107「いずなみ」
         MH685「わかたか」

         LL11「ほくと」
 
    
    
   
    
    
    終了



二日とも参加したのでけっこう写真撮ったのですが、2日目の写真が少ないのは途中で調子が悪くなったため。
シャッターがおりない!! 電源も切れない!! 入れられない!!
多分連チャンでベタベタした潮風にあたって、ストライキを起こしたのでしょう。
その後は何とか調子を取り戻してくれたので、船内を撮影してました。一人だと声をかけられなくても、2日目は2人だったので、けっこう大胆なことしてたり…。

  
参加船艇等          船上


※参考資料:海上保安庁観閲式パンフレット、「世界の艦船」(海文社発行)、各管区HP


(2007.05.19改訂)
(04/06/20)